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台風の名前

台風の接近がよく報じられる時期になってきました。日本国内では台風第〇号と呼ばれていますが、括弧書きで名前がついているのをご存じの方も多いと思います。

台風の名前は「アジア名」と言われアジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)と世界気象機関(WMO)で組織する台風委員会で制定された名前の中から順番に使われています。加盟している14か国が10個ずつ提案して140個の名前リストになっており、日本からは星座にちなんだ10個が登録されています。

2000年までは英名リストに基づいた英名がそのまま使われていましたが、実際に台風が襲来するアジア地域の人々にとってアジア言葉で付けられた名前のほうが親しみもあり、防災意識も向上するのではないかということで現在の名前の付け方になったそうです。
もちろん国際的にも使われる名前なので、加盟国の文化を広く世界中に知ってもらい、文化の相互理解につながって欲しいという期待も込められています。

140個の名前リストは気象庁HPで見ることができます。

我々アジア地域に住む人間にとって、台風はなじみ深いものですが、同時に多大な災害をもたらすものです。多数の人命が失われるような大災害となったものも少なくありません。
気象予報の精度が上がり、事前に台風の動きが予想できるようになっていても、油断や慢心によって災害に巻き込まれ命を落とす可能性は十分あります。
「勢力が大したことないから…」とか「まだ遠いから…」ではなく、普段からの備えや早めの避難を心がけて、上手に自然の驚異と付き合っていきたいですね。

 

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